「のら猫は歯磨きなんてしないのに、どうしてうちの猫には必要なの?」
そう思う飼い主さんは多いと思います。
私自身も猫を飼い始めた頃、同じ疑問を持っていました。
でも、調べてみると のら猫と飼い猫では“歯の環境がまったく違う” ということが分かったんです。
ここでは、猫の歯磨きが本当に必要なのか、どれくらいの頻度でやればいいのか、初心者でもできる歯磨きの練習方法などを、やさしく解説していきます。
のら猫と飼い猫の歯の環境はどう違う?

のら猫は「自然のサイクル」で歯が管理される
のら猫は歯磨きをしませんが、その代わり、
- 骨や硬いものをかじって歯石がつきにくい
- 狩りをして噛む力をよく使う
- 歯が欠けたり抜けたりして、歯石がたまる前に“自然に入れ替わる”
といった自然のサイクルが働いています。
また、のら猫は平均寿命が短いため、歯周病が重症化するほど長く生きられないこともあります。
一方、飼い猫は長生きだからこそ歯磨きが必要
飼い猫は、
- 柔らかいウェットフードを食べる
- 狩りをしないので噛む力を使わない
- 安全な生活で長生きする
という特徴があります。
特に「長生きする」という点が重要です。
猫はシニア期になるほど、歯周病や歯のトラブルが増えていきます。
そのため、飼い猫は歯磨きをしないと、どんどん歯垢や歯石がたまっていく のです。
猫に歯磨きは必要?答えはYES!

猫に歯磨きが必要な理由は、とてもシンプルです。
● 歯磨きをしないと歯周病になりやすい
猫は 3歳までに約70%が歯周病になる と言われています。
理由は、歯垢が24時間で歯石になるスピードが非常に速いからです。
歯石は歯磨きでは取れず、動物病院でスケーリングするしかありません。
● 歯周病は「口の中の病気」で終わらない
歯周病を放置すると、
- 強い口臭
- 歯肉炎
- 歯がグラグラする
- 食欲低下
- よだれが増える
- 顔が腫れる
- 痛みで性格が変わる
などの症状が出ます。
さらに怖いのは、
歯周病菌が血液に入ると腎臓や心臓に負担がかかる ということ。
特に腎臓は猫が弱りやすい臓器です。
「歯磨きは関係ない」と思っていると、実は全身の健康にも影響するのです。
歯磨きの頻度はどれくらい?

結論はこれだけです。
- できれば毎日
- 無理なら 週2〜3回
猫の歯垢は24時間で歯石に変わるため、できるだけ間隔を空けないのが理想です。
でも、はじめから毎日できなくても大丈夫。
まずは週に1回でもOKです。
少しずつ習慣にしていきましょう。
初心者でもできる!猫の歯磨きトレーニング

「どうやって歯磨きを始めればいいの?」
「嫌がるけど無理やりやるのはかわいそう…」
そんな飼い主さんのために、失敗しない“4ステップ練習法”をご紹介します。
ステップ1:口まわりを触る練習
まずは歯磨きとは関係ないところから。
- ほっぺを触る
- 口元を軽く触る
- 唇をちょっとめくる
これを1日数秒でOK。
嫌がらなければすぐ褒めます。
ステップ2:ガーゼで軽く歯を拭く
指にガーゼを巻いて、歯の表面をサッと触るだけ。
「歯を触られるってこういう感じなんだ」と慣れてもらう段階です。
ステップ3:歯磨きペーストに慣れさせる
鶏肉やツナの味がするペーストがあります。
猫が喜ぶ味なので、「歯磨き=いいこと」と思ってくれます。
舐めるだけでもOK!
ステップ4:歯ブラシで優しく磨く
いきなり全部磨こうとしないのがコツ。
- 今日は右上の歯だけ
- 明日は左上
- できたら褒める
これだけで十分です。
歯磨きがどうしても難しいときは?

すべての猫が歯磨きを好きになれるわけではありません。
その場合は “頑張りすぎない” のも大事です。
代わりになるケアは次のとおり。
- デンタルおやつ
- 歯垢除去スプレー
- デンタルガム
- デンタルケア用のドライフード
- 動物病院でのスケーリング
少しでもできればOKです。
完璧を目指す必要はありません。
まとめ:歯磨きは「長生きのためのプレゼント」

のら猫は歯磨きをしませんが、それは寿命が短く自然のサイクルの中で生きているためです。
一方、飼い猫は家族の一員として長生きします。
だからこそ、歯磨きは猫への“長生きのプレゼント” なんです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、今日から少しずつ慣らすだけで、未来の猫の健康が大きく変わりますよ。

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