8月から9月の夜空をふと見上げると、そこにいつもあるのが優しい光を落とし浮かぶ月。
日常の中でふと、夜空を見上げて月を眺めることもありますよね?
次の9月はいつ十五夜を見ることができるのかというと、新暦2025年10月6日が「中秋の名月」となります。
9月に見える十五夜で特に「中秋の名月」の日は、1年で一番月が美しく見える日です。
9月が中秋の名月といわれていますが、太陽暦に基づいて決められているため、2025年は10月6日が十五夜なのです。
お月見は、晴れて中秋の名月を見ることができると縁起が良いと言い伝えられています!
この記事では十五夜にまつわるお供えの意味、地域別のお団子や行事食など月見に関する知識を紹介していきます!
お月見といえばやはりお団子!と言っても過言ではありません!!
9月の十五夜には月見団子をぜひ手作りして十五夜を眺めてみましょう。
たくさん作って「お団子と月の力をみんなにお裾分け」なんて素敵ですよね♪
9月は十五夜がいつ見られるか?新暦で月見の日を紹介!
日本で十五夜のお月見が行われ始めたのはいつなのか?
それは平安時代と言われています。
十五夜は旧暦で8月15日の夜を指し、中秋の名月と呼ばれ始めた由来も旧暦が関係しているのです。
新暦(太陽の周期計算)での日にちになるのですが、旧暦(月の周期計算)では8月15日がその日なのです。
そして、次にやってくる十五夜と「中秋の名月」が重なる日は、新暦2025年10月6日になります。
旧暦の十五夜は毎月15日がその日にあたります!
十五夜は毎月1度ありますが、中秋の名月は1年に1度しかありません!
現在は、「中秋の名月」が一般的な十五夜と認識されているのです。
1年で最も月が美しく見えるとされている日でもあります!!
月の満ち欠けで計算される周期が関係しているために、今年を逃すといつ満月を見られるのかわかりません。
毎年満月が見られるとは限られないので、次の十五夜では満月が見られないかもしれませんね・・・
ですので、2025年10月6日の十五夜はぜひ美しい月が見られるように祈りましょう♪
次項では、どのような周期で十五夜がいつ見られるのか?などをもっと詳しく説明していきます!!
9月の十五夜は満月が見られる?見逃し注意中秋の名月!
お月見と言えばまん丸の満月をすぐに連想しますが、実は十五夜が必ず満月とは限らないのです。
9月と10月に「十五夜」「十三夜」「十日夜」の3度あると言われている月見の風習の中で、満月で月を見ることができるのは十五夜のみになります。
9月に秋の収穫を祝うお祭りを兼ねているので、豊作の感謝なども込めて年に3度の月見が行われてきたのです。
十三夜や十日夜は月が満月になった後ですので月が少し欠けている状態での月見を楽しむ風習になります。
残念なことに、9月の十五夜も周期によっては満月にならない場合があるのです。
次の項目では、十五夜の新暦と旧暦でどのような周期になるのかをもっと深堀りして解説していきますね!
十五夜は旧暦の周期!現在は新暦計算で周期が決まる♪
昔から月の満ち欠けは、旧暦で1日から始まり新月になるまでにおおよ15日かかると言われており、15日目の日が世に言う十五夜となります。
旧暦は月が基準となるもので、新暦は太陽が基準となるものになります。
旧暦と新暦について比較してみました!
新旧比較 | 基準 | 計算方法 |
---|---|---|
旧暦 | 月基準 | 新月から満月になり、また新月に戻るまでが1か月という基準 |
新暦 | 太陽基準 | 地球が太陽の周りを一周するごとに1年と計算する基準 |
今の太陽基準は私が生まれた時からのことなので普通だと思っていましたが、昔の人は月が基準だったとは驚きです。
月を基準に暦を決めるなんて、昔の人はロマンチックですね。
片見月は不吉?十五夜と十三夜の月見で幸運度アップ♪
夜空を見上げると、存在感のある満月に圧倒されつつも見とれてしまいますよね?
月夜の晩はなぜか、気持ちがふっと解放されて満月の力を体全体で受け止めているような感覚になるのです♪
本来は、お月見と言えば「十五夜」と「十三夜」の両方をするのが正式な月見の方法になります。
どちらか片方の月見しかしないことを「片見月」と呼び、縁起が悪いと言われています。
縁起が悪いと聞くと、なんだかネガティブな印象を受けますよね?
起源となるお話がここにあります!
その昔江戸時代吉原の遊女たちが、十五夜に自分の元へきた客に対して十三夜に再び来てもらえるよう伝えた誘いの言葉だったようです。
吉原の遊里での話が起源となり、二度の月見をしないと不吉だと言い伝えられたのです。
「十三夜の月夜も同じ場所で月見をしないと縁起が悪いよ!」と言う、商売用の常套文句だったのかもしれません。
9月の十五夜に食べ物の定番!月見と言えばやはり団子!
9月のお月見に用意する食べ物と言えば、真っ先に浮かぶのは月見団子!!
十五夜の晩、お供えする際には一個食べてしまえ!という衝動につい負けそうになりませんか?
食いしん坊な私は、お供えにもついつい気をちになります・・・
そんな見ているだけで美味しそうな月見団子ですが、実は深い意味が込められているのです!
お団子の数は数が決められており、「十五夜」は15個。
そして、「十三夜」は13個です。
お月見の日の数と同数のお団子をお供えする習わしとなっています。
お団子の並べ方にもきちんとした方法があります。
お団子に限らず、9月のお月見にお供えする食べ物には感謝と祈りが込められているのです。
次章では、お団子の並べ方や9月の十五夜に供える食べ物・行事食などについて詳しくお話していきますね♪
お月見といえばやはりお団子!と言っても過言ではありません!!
9月の十五夜には月見団子をぜひ手作りして十五夜を眺めてみましょう!
たくさん作って「お団子と月の力をみんなにお裾分け」なんて素敵ですよね♪
十五夜と十三夜の日にち別で月見団子の並べ方を解説!
お団子の数は、「十五夜が15個か5個」「十三夜が13個か3個」とお月見の日にちと同じ数になります。
お団子の並べ方に必ずと言ったルールはないのですが、できれば覚えておきたい知識ではあります。
せっかくなのでお団子の数ごとに違う並べ方を十五夜と十三夜で比較していきましょう♪
お供えの正しい飾り方は、お月様から見て左手に自然界のものとして野菜やススキ、右手に人工的に作られたものでお団子と言う飾り方になります。
十五夜に団子をお供えして地域別の味を楽しむ♪
お月見と言えば、月見団子が必ずと言っていいほどにお供えされます。
実はそんな月見団子には、地域によって本当にそれぞれ違う特徴があるのです!
私が住む地域では、白くて丸いお団子が定番と思い込んでいましたが地域によってこんなにもお月見団子の認識が違うのだなぁと驚きました。
さて、地域ごとに違うお月見団子のバリエーションとはいかに?
リストで比較した各地のお団子はどれも美味しそうで食べたくなりますよ!
地域別の月見団子をぜひチェックしてくださいね♪
地域 | 団子の種類 |
---|---|
関東 | 白く丸い定番の団子が主流 |
関西 | 里芋をイメージして餅をこし餡で包んだ団子 |
名古屋 | 細長いしずく型の3色団子(白・茶・ピンク)里芋をイメージした形状 |
静岡 | 「へそもち」と呼ばれる団子の中心をくぼませた団子に餡を入れて食べる |
東北 | こし餡の入ったおまんじゅうタイプ |
中国・四国地方 | 串団子が主流で餡やきな粉などのトッピングで食べる |
沖縄 | もち米で作った団子で小豆をまぶした「ふちゃぎ」と呼ばれる団子 |
ネーミングがとてもユニークだったり、形が可愛らしかったりさまざまなお団子があり、なんだかお月見団子の領域が広がった感じがしました♪
お月見に関係なくついつい食べたくなるお団子ばかりでした。
なんだか無性に、手作りのお団子を作ってみたくなりましたよ!
9月の十五夜でお供えするススキは魔除け効果がある!
お月見でお供えする定番と言えば「月見団子」「ススキ」「旬の野菜」になります。
お供えには、9月・10月に収穫する作物などが豊作であることへの感謝や祈りが込められているのです。
お供えするのは、旬の野菜だけではなく旬の果物でも可能です!
そして、なによりススキってなぜお供えするのだろう?とふと疑問に感じたのです・・・
9月は秋!ススキのイメージが秋なのは確かなのですが、なぜススキがお供えなのかは私も知りませんでした。
実は、ススキをお供えするのは魔除けのためと言う理由だったのですね!!
稲穂に見立て飾られたのが由来で、切り口が鋭利なことから邪気や災いから遠ざけると言う意味で飾られていたようです。
9月は「食欲の秋」と言われるだけあって、たくさんの美味しいものが収穫されたりする時期。
お月様の力は、人々の日々働く活力や元気と繋がっていたのかも知れないですね!
お月見泥棒は中秋の名月限定行事!芋泥棒は豊作の兆し!
お月見繋がりでもうひとつの行事があるのを知っていますか?
それは、「お月見泥棒」です。
お月見泥棒は中秋の名月の日だけに限定し、芋泥棒が許された不思議な日なのです!
お月見泥棒は現在では、お菓子をもらい歩くハロウィンのような行事になります。
子供が各家を「お月見でーす!」「お月見泥棒です!」と声をかけ、渡り歩きます。
そんなお月見泥棒にはちょっと面白い裏話があるのです♪
昔、「中秋の名月」の日は特別に他人の畑から芋を盗んでも良いという風習がありました。
ただし、「道から片足だけ踏み込んだ範囲」と言うルールがあったようですよ。
確かに、盗みたいだけ盗んだら商売あがったりでせっかく作った農作物が台無しですよね?
芋が盗まれた畑は「お月様が持って行ってくれた!」と縁起が良いことだったのです。
芋を盗まれた畑は、「縁起が良い」「豊作になる」とも言われていました。
そして、「子供はお月様の使者」と考えられていたのです。
お月見団子などをわざと縁側などに飾り子供が盗みやすくしていたと言うお話もあります♪
お月見泥棒を行う地域は年々減少しているようですが、現在も一部の地域では変わらず続けられているようですよ!
十五夜や月見の疑問まとめ♪4問にスパッと回答!!
「なぜ十五夜は満月にならない時があるの?」など、ちょっとした疑問や十五夜・月見についての疑問をQ&Aで解決していきます!
ぜひ、豆知識としてチェックしてくださいね♪
- Qなぜ十五夜は満月にならない時があるの?
- A
月の軌道が楕円形なので、新月から満月までの日数が残念ながらぴったり15日にならないのです。
日数は13.9~15.6日。
月の軌道は楕円形なのですね!!
私の認識の中で軌道は円を描いて回っているものだと勝手に思っていました・・・
- Q十五夜に月見団子を食べるのはなぜですか?
- A
供えた月見団子を食べることで月の力をわけてもらい、健康と幸せを得ることができると信じられてきたからです。
お団子を食べることで月の力をもらえると言うのは何だかスピリチュアルなイメージですね♪
お団子を食べるだけでも幸せな気持ちになれるのですが、月の力をもらえたら最強になれる気がします!
- Q月見団子がお供えとして確立される以前は、何がお供え物とされていたのでしょうか?
- A
里芋と豆が主流でした。
その後、米で作られた月見団子がお供えされるようになったのです。
里芋がお供えされていたこと自体を今回初めて知りました。
昔はお米がとても貴重な食糧だったのでしょうね!
- Q十五夜に見られる満月を英語で何と言いますか?
- A
ハーベストムーン
日本語で「作物の収穫時期」を表す言葉です。
作物が収穫を迎える時期が9月頃のため、9月に見られる満月が英語でハーベストムーンと呼ばれるようになったのです。
4つの疑問にQ&Aで回答しました!
どれもなるほど!と思える豆知識で、これから十五夜の際は家族にプチ雑学を自慢してしまいそうですよ♪
9月の行事食は十五夜に因んだ里芋料理がおススメ!!
9月の十五夜は「芋名月」と呼ばれていました。
秋の収穫を祝い里芋を供えて月見をする風習があったのです。
昔から礼儀食として欠かせない食材だったのが里芋になります。
十五夜には行事食として9月が旬の里芋を使った料理を味わってみませんか?
里芋を使った行事食におススメな料理を2つ紹介しますね♪
その他にも私がすぐに思い浮かぶ定番の里芋料理は、里芋を醤油やみりん・酒・砂糖などで煮た煮物があります。
行事食とまではいかないかもしれませんが、9月になると里芋が手軽に入手しやすくなるので我が家で日常的に作る家庭料理になります♪
里芋料理に限定せずに、「月見」と言うワードでの食べ物も十五夜の月見気分をアップさせてくれますよ!
「月見そば」「月見うどん」「月見ハンバーグ」など、手軽に味わえる料理もおすすめになりますよ♪
まとめ
- 9月の十五夜はいつ見られかというと2025年は10月6日が月見の日
- 十五夜までの日にち計算数には旧暦と新暦2種類がある
- 十五夜のお月見は平安時代からの風習である
- 毎月約15日周期に十五夜はあるが中秋の名月は年に一度しかない
- 片見月は不吉?十三夜と十五夜を両方見るのが正式な月見のルール
- お供えの団子は地域によっていろいろな種類がある
- 「芋名月」とも呼ばれている十五夜には里芋料理を味わう習慣がある
- お供えするススキには邪気や災いから守る魔除けの意味がある
- 9月の十五夜は行事料理として里芋料理がおススメ!
十五夜は毎月見られるけれど、中秋の名月は1年に1度しか見ることができない月だったのですね・・・。
お月見泥棒も行う地域が限定されてしまっている中で、子供たちの世代にも引き継がれて欲しい素敵な行事だと感じたのです。
十五夜は子供と一緒にお月見団子を手作りして、まん丸な月をのんびりと眺めたいと思います♪
お月見といえばやはりお団子!と言っても過言ではありません!!
月の十五夜には月見団子をぜひ手作りして十五夜を眺めてみましょう!
たくさん作って「お団子と月の力をみんなにお裾分け」なんて素敵ですよね♪
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