寒い季節に体のいろいろなところを温めてくれる便利アイテム、それはホッカイロ!
中身はどうなっているのだろうか?と仕組みについて疑問に思ったことはないでしょうか。
私自身、子供の頃から謎に思っていたことのひとつでした。
大袈裟な言い方かもしれませんが、子供心に「魔法のアイテムだなぁ」と思っていた時期もありました!
仕組みは化学的なお話になりますが、ホッカイロ内に含まれる成分の鉄が酸化して発熱反応となっていたのです!
ホッカイロに含まれる成分は4種類なのですが、それぞれの役目がきちんと決まっており全てが合わさって初めて効果を発揮します。
そこで、この記事ではホッカイロに入っている成分と発熱の仕組み・持続時間・使用に適したシーンなどを含めてお話していきますね♪
ホッカイロは寒さ対策として外出の強い味方。
朝晩の通勤・通学・レジャーなどで冷える体を温めてくれるお供に!
そして、いざというときの防災常備用に5年間の保管ができていつでも使用可能!!
さまざまなシーンでホッカイロは寒さからあなたを守ってくれますよ♪
ホッカイロの仕組みは発熱する成分が1番の決め手!
きっかけは寒い日に、子供とホッカイロで手元を温めていたときのこと・・・
「ママどうしてホッカイロは温かくなるの?」と、子供に質問されて私が子供の頃に疑問に思っていたこととリンクしたのです。
大人になった今なら、仕組みを知る謎解きもきっとできる!と思い調べてみようと思いました。
そして、行きついた答えは・・・
簡単に説明するとホッカイロの成分がカギで、「鉄+酸素+水=酸化鉄へと変化し化学反応により発熱」という仕組みになります。
発熱反応のメカニズムについてもう少し突っ込んだお話をすると、袋の中の鉄粉が活性炭や水分と交じり合って酸化鉄へ変化することによって発熱するのです。
外袋を開封してから初めて発熱を開始するように、ホッカイロ専用の加工がされているのも凄いところだと感じました。
私の中で、カイロは振ったり揉んだりしないと温かくならない物という認識さえあったのですが・・・
カイロは揉むと逆効果だということをご存じでしたか?
なぜなら、揉むことで袋にある空気の通気孔をふさいでしまい発熱の妨げとなってしまうのです。
早く温めようと何気なく行っていた動作も、逆効果になっていたのですね。
ホッカイロの中身である成分は発熱を計算された構造や仕組みで作られています。
まずは、ホッカイロにどのような成分が使われているのかを一緒に見ていきましょう!!
発熱反応の謎は成分!ホッカイロの仕組みを調査!!
ホッカイロの成分にはまず、発熱反応に必要な「鉄粉」「水」「バーミキュライト」「活性炭」の4種類が入っています。
役割としてどの成分が欠けてもホッカイロとして機能しないため、それぞれが必要不可欠な物となります。
4種類の成分と外袋・内袋全てがホッカイロの発熱効果を引き出す秘訣なのです♪
成分 | 効果 |
---|---|
鉄粉 | 原料の半分を占める成分 酸化反応に必ず必要 |
水 | 鉄粉がさびる速度を早める成分 |
バーミキュライト | 表面の小さな穴に水分を取り込み保水する役割 雲母系の原鉱石で人工用土などによく使用される |
活性炭 | 酸素を吸着させてカイロの中の酸素量が上がり鉄の酸化を進める |
本体袋 | 通常タイプは空気を通さない不繊布なので小さな空気穴があけられている 貼るタイプは空気の通気をコントロールできるように特殊な加工がされている |
外袋 | カイロは空気に触れた瞬間に発熱してしまうため専用の特殊なフィルムを採用している |
「鉄粉」は、花火や蒔絵などにも使われている成分になりますが、あまり馴染みのないのが「バーミキュライト」
土壌改良剤になるので、ガーデニングをしたことがある場合は聞いたことがあるかもしれませんね!
持続時間はカイロのサイズやタイプで時間差がある!
ホッカイロにもさまざまな種類がありますが、サイズや手で持つタイプ・貼るタイプなどによって持続時間は変動するのです。
通常の物は5~14時間が平均的な時間になりますが、現在では温かさが長く持続する商品も販売されています。
例としてオンパックスの商品別、持続時間を記載しましたのでご覧くださいね♪
- オンパックス上から貼るつまさき用・靴下用(持続時間:8時間)
- 貼るオンパックスミニ(持続時間:10時間)
- 貼るオンパックスレギュラー(持続時間:14時間)
- 貼らないオンパックスミニ(持続時間:10時間)
- 貼らないオンパックスレギュラー(持続時間:20時間)
貼るタイプ・貼らないタイプ持続時間は一見同じように見えますが、実は成分の内容量が微妙に違うため持続時間に差は出てしまいます。
なぜならば、貼るタイプに関しては鉄粉の量が少なく薄くプレスされているので持続時間が短いのです。
それ以外の理由としては、使うシーンごとに合ったホッカイロを選んでいるか?になります。
ホッカイロにもシーンごとに合ったおススメの温度と持続時間があるのでぜひ参考にして商品を選んでみてくださいね!
- 通勤・通学時・室内:持続時間8~10時間ほどで温度40~45度
- アウトドア:持続時間14~20時間ほどで40~65度
因みに、余談ですが「災害時用の5年間保管可能な常備カイロ」という物も販売されています。
災害バックに追加しておくと安心かつ便利かと思いますよ♪
ホッカイロは寒さ対策として外出の強い味方。
朝晩の通勤・通学・レジャーなどで冷える体を温めてくれるお供に!
そして、いざというときの防災常備用に5年間の保管ができていつでも使用可能!!
さまざまなシーンでホッカイロは寒さからあなたを守ってくれますよ♪
ホッカイロ発祥は海外!日本でカイロの始まりは温石
実は、ホッカイロとカイロでは語源や発祥の仕方が全く別になります。
そしてもっといえば、ホッカイロ・カイロ・ホカロンと3種類の呼び名があるのです。
ホカロンはロッテ電子工業が1978年に開発し、商標登録した商品名になります。
ホッカイロは、白元が1980年から製造販売をしていた商品。
その後、ホッカイロ事業を興和株式会社が買収し販売継続している商品なのです。
商品名の由来は「ホットなカイロ」「旧白元社長の出身地が北海道-ホッカイドウ-」ということが元になったそうですよ♪
そしてもっと歴史を遡ると、日本でのカイロの起源は江戸時代。
江戸時代温めた石を着物の懐に入れる「温石」という物が使われていたことから現在のカイロに繋がるわけですが・・・
実はカイロは海外が発祥といわれています。
原型としては、1950年~1953年頃に鉄を酸化させると熱を持つことがわかったのが始まりのようです。
寒い朝鮮で戦線を過ごす兵隊が水筒に似た容器に鉄粉・食塩を入れて寒さ対策で所持していたのが発祥。
それを元に、日本人が工夫し現在のホッカイロが生まれたのが起源となのです。
カイロを日本語で書くと「懐炉」という字になります。
懐に入れる熱源という意味になるのですが、カタカナ読みの方が日常的に馴染み深くありませんか?
懐炉という漢字を見てもなんだかピントこないですよね(笑)
「懐炉」という漢字には、直感で懐に温石を忍ばせていた時代の名残を感じるのは私だけでしょうか。
ホッカイロの捨て方は自治体で違う!不燃が大多数!!
使い終わったホッカイロなのですが、可燃ごみに出しても大丈夫なのか捨て方に悩むことがあります。
なんとなくですが、危険なイメージがあり「可燃ごみに出して自然発火などしないか?」など心配になってしまうのは私だけでしょうか?
そこで、安全かつ安心に使用済みホッカイロを処分できるように捨て方を調べました!
結論は、自治体ごとにゴミの分類方法が違うため「可燃・不燃どちらともいえる」ということです。
ただし、ほとんどの自治体がホッカイロに含まれる成分から判断した上で不燃ごみとして受け入れるケースが多いようですよ!!
ちなみに私の自治体では不燃ごみ指定でした。
ホッカイロの捨て方に関して、注意する点もまとめましたので要チェック!
- ホッカイロを捨てる際は発熱状態でも火事の心配は低い
ただし安全性を考え冷却してからごみに出すことをおススメする - 未使用のホッカイロの捨て方は外袋から出し発熱・冷却後の処分が適切
あなたがお住いの自治体では可燃・不燃どちらに当てはまるのかぜひ調べてみてくださいね♪
ホッカイロの再利用で消臭と除湿や地球の水質浄化♪
寒い季節に大活躍のホッカイロですが、使用後はゴミ箱へすぐポイッと捨ててしまう前に。
ちょっと待ってください!
実は・・・ホッカイロは消臭・除湿剤として再利用できるのです!!
ホッカイロの中身は想像以上に万能で、体を温めてくれるだけでは終わらないところが大きなポイント。
便利なアイテムとして、丸ごと再利用できてしまうのですぐに捨ててしまうのは勿体ないのです。
生活の身近なところで使えるホッカイロの再利用方法があるので紹介しますね♪
リサイクルされたホッカイロは水質浄化への救世主!
私の場合、使用後のホッカイロはついついカバンやポケットに放置してしまいカチカチに冷えた状態で思い出して捨てることが度々あるのです・・・
そんな中、ホッカイロについていろいろ調べていくうちにホッカイロの再利用という言葉をしばしば目にする機会が増えて心境の変化がありました。
放置していること自体が物凄く勿体ないと感じるようになったのです。
実はホッカイロには含まれる成分から、ヘドロや臭いを取り除く水質浄化の効果があることが研究からわかりました。
因みに、ホッカイロの身近な再利用方法はいくつかあります!
どのような方法があるのかまとめましたのでチェックしてくださいね♪
- 靴やクローゼットなどの湿気取り
- 靴の中に袋ごと入れて消臭に使用
- 冷蔵庫に袋ごと入れて消臭剤として使用
- 「使用後に中身を土壌改良で使用できます」という記載のあるカイロについてはガーデニングでも再利用が可能
上記の再利用まとめにある「ガーデニングでの再利用」について。
全てのホッカイロが使用可能ではなく裏面などの記載に再利用可能と書かれている物のみが使用できますのでご注意を!
靴の消臭や除湿剤として再利用する場合はどの種類のホッカイロでも使用可となります。
GoGreenCubeと水質浄化は未来の地球へ繋がる希望♪
使用済みホッカイロは、再利用してヘドロの減少や水質の浄化を促す効果が実証されているのです。
個人で水質浄化の理由で使用するには加工などが必要となるため難しいですが、実はカイロを再利用した水槽水の浄化キューブが販売されています。
全国から使用済みのホッカイロを回収して、再利用し水質浄化用のキューブを製造し販売しています。
その内容や規模は大きく、再利用したホッカイロを使った「GoGreenCube」の活動なのです。
全国さまざまな場所で水質浄化の活動が現在も続けられています。
とても壮大で胸が熱くなるようなこのプロジェクトの始まりをお話させて頂きますね!
東京大学海洋大学の佐々木教授監修のもと、使用済みホッカイロを再利用して水を綺麗にする研究を実用化すべく2017年からプロジェクトが立ち上がりました。
水質浄化のために、全国からホッカイロを集めてそれを障がい者支援団体で形成をしました。
「GoGreenCube」を支援団体で作成し、化学洗剤や生活排水で汚れた川や海などに撒くことで魚が住める状態まで水質改善をさせたのです。
その後、本格的に事業化すべくクラウドファンディングを行い予定より早く目標に達することができたため現在は正式な事業として活動されています。
大阪に本社を構える「GoGreenGroup」は、これからも人間が汚してしまった水質を再びクリーンな状態へ戻すべく水質浄化の活動を続けていくのでしょう。
地球上の全ての川や海などを浄化し続けることで、水の星・青い地球に感謝できる、そんな素晴らしい取り組みだと私は強く感じました。
あなたも地球に優しいエコな生活をホッカイロの再利用から始めませんか?
使用済みホッカイロの回収場所など詳細は企業ホームページでご確認を!
引用:GoGreenGroup株式会社ホームページ
まとめ
- ホッカイロの簡単な仕組みは「鉄+酸素+水=酸化鉄へと変化し化学反応による発熱」
- ホッカイロに大切な成分は発熱反応に必要な「鉄粉」「水」「バーミキュライト」「活性炭」の4種類
- サイズや貼るタイプ・手で持つタイプによって成分量が違うためおおよそ6時間ほど持続時間の差が出る
- カイロは海外が発祥で日本が発熱の仕組みを参考に改良をした結果現在の商品となった
- ホッカイロ・ホカロンと2種類の呼び名があり販売元により呼び名は違う
- 使用後のホッカイロは靴の消臭やクローゼット除湿と水質浄化まで使用できる万能なアイテム
- GoGreenCubeは企業のプロジェクトで、カイロの中身を再利用し水質浄化に利用できるように作られた商品
小さな袋の中に、たくさん考え抜かれた仕組みが詰まっていたことに科学の力を感じました。
ホッカイロがリサイクルできるという驚きの豆知識も知ることができて、世の中には無駄になる物の方が少ないのかな?なんて考えましたよ♪
寒い季節、ホッカイロをカバンに入れてアクティブに外出したいと思います!!
ホッカイロは寒さ対策として外出の強い味方。
朝晩の通勤・通学・レジャーなどで冷える体を温めてくれるお供に!
そして、いざというときの防災常備用に5年間の保管ができていつでも使用可能!!
さまざまなシーンでカイロは寒さからあなたを守ってくれますよ♪
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