工作が苦手なぱん子です
学校での工作や自宅でのDIYなどで使われる身近な接着剤、木工用ボンド。
扱うときには失敗できない!という緊張感があって不器用な私には苦手なものでした。
しかし、木工用ボンドには剥がし方のポイントがあります。
なんと、木工用ボンドは乾く前も乾いた後も、水分や熱を加えることで剥がすことができるのです!
その剥がし方を知っていれば、万が一失敗しても慌てる必要はありません。
この記事では、木工用ボンドの剥がし方とその特性を生かした裏技をご紹介します。
しかし、残念ながらすべての木工用ボンドを綺麗に除去する剥がし方があるわけではありません。
木工用ボンドの状態や接着するものの材質によっても扱い方は異なるので、合わせて参考にしてくださいね。
硬化した木工用ボンドが剥がせない!綺麗に除去しきれない!そんなときはスクレーパーを使いましょう。
硬化ステンレス鋼もスクレーパーなら、木材を傷めることなく木工用ボンドを掻き落とすことができます。
工作やDIYの接着剤剥がしはもちろん、壁やガラスなど日常の掃除にも役立つアイテムです♪
木工用ボンドの剥がし方はシンプル♪使うのはお湯だけ
工作やDIYで塗布に失敗したり、うっかり手に付いてしまったり、床に付けてしまったり。
大事なものが汚れてしまうと悲しいですよね。
木工用ボンドの剥がし方はお湯で拭き取ったり漬けて柔らかくするだけなので焦る必要はありません!
木工用ボンドは水性系接着剤!水分を戻すのがポイント
お湯さえあれば木工用ボンドを剥がせるとお伝えしましたが、なぜお湯なのか。
木工用ボンドの剥がし方のポイントは、水分と熱なのです。
木工用ボンドの成分と特徴はこちら。
木工用ボンドの剥がし方は、固まる前なら水で洗い流したり、拭き取ったりすることで取り除くことができます。
皮膚や床などに付いてしまっても、乾く前に対応すれば問題なさそうです。
そして、木工用ボンドが固まってしまった場合は、水分と熱を加えます。
お湯に漬けたり、スチームアイロンを当てたりすることで水分と熱が加わり、剥がすことができるようになります。
すでに木材同士が接着されている場合は、接着面の隙間を広げる「こじり棒」というものを使うと便利です。
お湯に漬けながらこじり棒で少しずつ隙間を広げることで、木工用ボンドに水分と熱が伝わり剥がれやすくなるのです。
しかし、固まった木工用ボンドが液状に戻ることはありません。
柔らかくなった木工用ボンドは流れ出てくるものではないため、水分や熱が木工用ボンドの中心部まで届かないことがあります。
また、水分を含ませる場合は、被着材である木材も水に漬けることになるので歪んだり膨らんだり変形する可能性があります。
再度接着させたり組み立てたりするときには被着材の形に注意することが必要ですね。
皮膚に付いても慌てない!落とした後はケアをする
私は器用ではないので、木工用ボンドを扱う際によく手に付けてしまいます。
瞬間接着剤などが皮膚に付くと焦ってしまいますが、木工用ボンドは慌てる必要はありません。
木工用ボンドは人体への悪影響が少ないので焦る必要はありません。
水やお湯で手洗いすることで簡単に洗い落とすことができるのですよ。
私はボンドが手に付く度に手を洗うのが億劫で、作業終了までそのままにしてしまうことがありました。
もし皮膚に付いたまま木工用ボンドが固まってしまっても、お風呂に入れば剥がれるだろうと油断していたのです。
しかし、当然ながら木工用ボンドは手肌に塗るために作られたものではありません。
アレルギー体質や皮膚が弱い場合はかぶれてしまうことがあるのです。
こどもが手に塗って遊んだり、仮装で特殊メイクに使ったり、あえて用途外の使い方をすることがあるかもしれません。
ボンドが付いたり剥がしたりするときなど皮膚への刺激があることは意識しておく必要があります。
工作やDIYで使う際には、パッチテストを行ってから作業することをおすすめします。
皮膚に付いた木工用ボンドを剥がしたら、保湿クリームなどでケアをしましょう。
木工用ボンドの剥がし方は布なら凍らす方法も♪
木工用ボンドは、木材の他に紙や布も接着対象です。
ただし、紙に塗った木工用ボンドの剥がし方は木材と同じ方法なので、紙の損傷が激しくなるためおすすめしません。
布や衣服に付いた木工用ボンドは、布製品ならではの剥がし方があるのです。
木工用ボンドが乾く前なら、拭き取ってからお湯に漬け、石鹸とブラシでこすり洗えば取り除くことができます。
すでに木工用ボンドが固まってしまった場合の剥がし方は、なんと冷凍室で凍らせて揉み落とすという方法!
木工用ボンドは100度以上の熱で柔らかくなるので、水分も供給できるスチームアイロンも便利です。
柔らかくなったところをブラシなどでこすると剥がしやすいですよ。
熱を加えるという点ではドライヤーも使えそうですが、水分が飛んで固まってしまいます。
アイロンを使う場合は、ボンドが付着する可能性がありますので、あて布をしてくださいね。
染み抜きにも使われるベンジンでも木工用ボンドを落とすことができます。
水で薄めたベンジンを浸した布で拭き取るか、漬けてブラシでこすり落とすという方法です。
私はそのにおいと可燃性の高さから使用することはありませんでしたが、ベンジンは衣服を傷めない優れものです。
ただし、被着材の素材や木工用ボンドの塗り方によってで、必ず綺麗に剥がせるとは限りません。
木工用ボンド以外の接着剤に薬液や溶剤を使う場合は不要な部分で試してみてくださいね。
粘着剤を剥がすような薬液がありますが、被着材を傷める可能性もありますので慎重に作業しましょう。
木工用ボンドの剥がし方はダボにも適用できるけど困難
自宅での木工用ボンドの使い方の一つに、木製家具の組み立て時に必要な「ダボ」の固定があります。
木工用ボンドの水分がダボを膨張させるので、ボンドの効果以上にしっかりとつなぎ合わせることができます。
さらにダボ穴に木工用ボンドを注ぎ入れることで、しっかり接着させることができるので木製家具には欠かせません。
だからこそ、組み立てを間違ったときのために剥がし方を知っておきたいですよね。
しかし、組み立て後はダボ周辺の木工用ボンドに水分と熱が到達しにくいので、剥がすことは容易ではありません。
ダボが見える状態なら、水を染み込ませた脱脂綿等を巻き付けて、一晩おいてからペンチ等で抜く剥がし方があります。
もしダボが破損してしまった場合でも、ホームセンターに丸棒というものがありますので、これで代用することができますよ。
ということで、残念ながら木製家具などを組み立てた状態から木工用ボンドを取り除くような剥がし方はご紹介できるものがないのです。
もしもの場合は、接着面をダボごと切断し、切断面に新たにダボ穴を作ってやり直すという方法があります。
そんなことにならないように、組み立て前のイメージ作りが大切ですね。
硬化した木工用ボンドが剥がせない!綺麗に除去しきれない!そんなときはスクレーパーを使いましょう。
硬化ステンレス鋼もスクレーパーなら、木材を傷めることなく木工用ボンドを掻き落とすことができます。
工作やDIYの接着剤剥がしはもちろん、壁やガラスなど日常の掃除にも役立つアイテムです♪
木工用ボンドの剥がし方に除光液は有効?実は効果なし
木工用ボンドの剥がし方は、水分と熱を加えるということがわかりましたが、他に効果のあるものはないか調べました。
万能な溶剤と言われているアセトンが主成分の除光液で木工用ボンドを除去できたら便利ですよね。
しかし、木工用ボンドの除去に除光液は効果がないのです。
ちなみに、瞬間接着剤の場合は、固まる前であれば除光液で拭き取ることができます。
木工用ボンドを販売しているコニシ株式会社は、多種多様な接着剤(ボンド)を販売している接着剤の総合メーカーです。
同社のホームページには、各種商品情報はもちろん、接着剤の種類ごとに〈接着剤の落とし方〉の解説も載っていてとても便利。
接着剤は剥がし方の解説の中に以下のような溶剤の名前が記載されています。
- ベンジン
- 塗料うすめ液
- ラッカーシンナー
- 除光液
など
しかし、木工用ボンドには「水」や「お湯」しか記載されていません。
さきほどご紹介した「ベンジン」すら記載されていないのです。
つまり、公式的には木工用ボンドの剥がし方として効果のある溶剤はないということになります。
さらに、溶剤の中には被着材にダメージを与えるものもあります。
もしどうしても使う場合は、被着材の目立たないところで試し塗りしてくださいね。
被着材である木材に剥がした跡が残ったら、ノミで削ったり、やすりをかけたりすることで綺麗になります。
その場合は、木材が削られすぎていないかどうか、サイズや形にご注意ください。
木工用ボンドの剥がし方はプラスチックなら水不要
プラスチックや金属に木工用ボンドが付いて固まった場合の剥がし方は簡単です。
水をかけてふやかしてから剥がしたり、工具などを使って力をかけたりすることで剥がすことができるのです。
このように木工用ボンドの「簡単に剥がすことができる」という特性を生かした裏技があるのでご紹介します。
快感!汚れ落としに使える木工用ボンド♪
木工用ボンドでプラスチック製品やゴム製品の汚れ落としができます。
リモコンや靴の裏など、ボンドが染み込まない素材に木工用ボンドを塗布して剥がすと汚れごと取り除けるのです。
実際に試してみました。
- ステップ1靴を用意する
- こどもの長靴(15cm)を用意しました
- 長靴自体の色柄の影響で汚れが見えにくいですが、しっかり汚れています
- ステップ2靴の裏に木工用ボンドを塗る
- 靴裏を覆うように塗りました
- ステップ3木工用ボンドを乾かす
- 木工用ボンドが垂れることもあるので注意してください
- ステップ4木工用ボンドを剥がす
- 剥がし方のポイントは端っこから剥がすとっかかりを見つけてゆっくりめくることです
- ステップ5汚れ落とし完了
- 木工用ボンドが汚れとともに綺麗に剥がれました
汚れが綺麗に取れたのも嬉しかったのですが、とにかく木工用ボンドを剥がすのが気持ちよかったです!
木工用ボンドは100円ショップで購入しました。
50gのものしか売っていなかったのですが、15cmの靴一足に塗ったところほとんど使い切ってしまいました。
木工用ボンドの厚みは1mm程度で良いと思いますが、私は靴裏を覆うようにしたのでかなりたっぷり塗ったせいかもしれません。
そのため、24時間で固まるはずの木工用ボンドが36時間たっても一部ボンドの白さが残っていました。
ご自宅に綺麗にしたい靴があれば、材質を確認したうえでぜひお試しいただきたいです。
私はいつか土に付いた足跡をかたどる科捜研ごっこをしてみたいです。
木工用ボンドが主役の工作!貼って剥がせるシール♪
木工用ボンドの特性を生かした裏技その2。
木工用ボンドとクリアファイル、水性ペンがあれば貼って剥がせるシールを作ることができるのです。
私は絵が下手なので写真でのご紹介はできませんが、簡単に作ることができます。
こどもから大人まで楽しむことができますよ。
- ステップ1クリアファイルに水性マーカーで絵を描く
- 描いたものは木工用ボンドに吸着されるのでクリアファイルには残りません
- ステップ2木工用ボンドを乗せる
- 描いた絵の上に木工用ボンドを1mmくらいの厚さに乗せる
- 木工用ボンドをつまようじなどで均す
- ステップ3木工用ボンドを乾かす
- ボンドが透明になればできあがり
- ステップ4シールを貼って遊ぶ
- 紙やガラス、プラスチックなどツルツルした面に貼って遊ぶ
クリアファイルをトレーシングペーパーに見立てて好みのイラストなどをトレースするのもいいですね。
他にも、木工用ボンドをシール状にしてから油性ペンで絵を描くという方法も!
私は季節のイベントにちなんだイラストや、好きなモチーフを窓に貼って気分を上げています。
ボンドが固まるまで時間がかかるので、小さなお子さんの手に届かない場所で乾かしてくださいね。
まとめ
- 木工用ボンドの水や熱に弱いという特性と剥がし方を知っていれば接着に失敗しても慌てる必要はない
- 木工用ボンドの剥がし方のポイントは水分と熱
- 固まる前の木工用ボンドは水やお湯で手洗いすることで洗い落とすことができる
- 布に固まった木工用ボンドは冷凍室で凍らせて揉み落とす剥がし方がある
- 木製家具等の組み立てでダボと接着したボンドを剥がすことは容易ではない
- 木工用ボンドの除去に除光液は効果なし
- プラスチック等に付いた木工用ボンドはふやかしたところを剥がしたり、工具を使って力をかけたりして剥がすことができる
- テレビのリモコンや靴の裏などボンドが染み込まない素材に木工用ボンドを塗布して剥がすと汚れごと取り除ける
- クリアファイルと水性ペンがあれば木工用ボンドで貼って剥がせるシールを作ることができる
木工用ボンドは水分や熱で剥がすことができるので、いざというときにお店に剥離剤や溶剤を買いに行く必要はありません。
もし、木工用ボンドを剥がすことができなかった場合は、無理をして剥がさずにスクレーパーで削ったり、切断したり、別の方法を検討してくださいね。
木工用ボンドの特性を知って、DIYや裏技を楽しみましょう!
硬化した木工用ボンドが剥がせない!綺麗に除去しきれない!そんなときはスクレーパーを使いましょう。
硬化ステンレス鋼もスクレーパーなら、木材を傷めることなく木工用ボンドを掻き落とすことができます。
工作やDIYの接着剤剥がしはもちろん、壁やガラスなど日常の掃除にも役立つアイテムです♪
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