
石畳大好きぱん子です。
玄関アプローチや駐車場が石畳のお家に憧れています。
美しく高級感がありますよね。
その石畳の材料となるのが、ピンコロと呼ばれる種類の石材。
御影石という種類の石からできたピンコロが多く、基本のサイズは9cm角の立方体です。
自然の石を割って加工しているので、色も形も全く同じ物はありません。
この扱いやすい大きさと石の自然の風合いがピンコロの良いところ。
ホームセンターなどで手軽に購入することができるため、DIYで楽しむのにもぴったりです。
しかし、面積の広い玄関アプローチや駐車場のDIYは、ピンコロ初心者には難易度が高め。
自宅でピンコロを楽しむのなら、花壇作りがおすすめです。
この記事では、ピンコロの種類とDIY初心者でも手軽に楽しめる花壇作りについて解説していきます。
ピンコロ花壇を美しく丈夫に仕上げるには、モルタルを扱う左官ごてが必須アイテム!
必要な物が揃った5点セットはモルタル作りから目地仕上げまでカバーできます。
サビにくくお手入れ簡単な素材なので、DIY初心者や日曜大工にぴったりですよ♪

ピンコロは石の種類と表面仕上げでデザイン無限大♪

私は、石畳にはヨーロッパのイメージを持っています。
ですが、日本でも風情ある街の中や神社、オフィス街まで様々なところで用いられていますよね。
ピンコロにはいろいろな種類があるので、組み合わせ方やデザインで洋風にも和風にもすることができます。
自然の石を加工しているからピンコロは唯一無二!
ピンコロに使われる石は御影石が多いとお伝えしましたが、御影石にも種類があります。
本来、御影石は御影地域で産出された石がそう呼ばれていましたが、今では花崗岩や閃緑岩が御影石と呼ばれています。
- 花崗岩
- マグマが冷え固まった岩石の一種
- 鉱物からできている深成岩
- 白っぽい色合いが多い
- 閃緑岩
- マグマが冷え固まった岩石の一種
- 花崗岩より黒い色あい
- 黒御影石とも呼ばれる
御影石にはいろいろな鉱物が混ざっているため、その割合によって色や模様が異なります。
大まかに以下のような色のピンコロがありますので、作りたいデザインに合わせて選んでくださいね。
- 白
- 黒
- サビ(茶に近い色)
- グレー
- ピンク
- イエロー
など
ただし、御影石の色や模様自体が様々なので、同じ物は一つもありません。
石のカットすら、正確に9cm角になっているとも言えないのです。
しかしこれが自然の風合いを演出するので、私は均一感のなさがメリットだと思っています。
ピンコロの大きさは三種類!扱いやすいサイズが嬉しい
ピンコロは、オーダーメイドを除いて大きさが決まっています。
その大きさは基本的に三種類に分けられています。
- 一丁掛け 9cm×9cm×9cm
- 二丁掛け 9cm×19cm×9cm
- 半丁掛け(半ピン) 9cm×9cm×4.5cm
この大きさにするために、元となる石を割って加工しているのです。
石を切るのではなく割って加工するため、正確な9cm角にならないことがあるのです。
また、表面の仕上げによっても種類が変わります。
- 割肌仕上げ
- 石を割った状態そのままの物
- 自然な表情が特徴
- ビシャン仕上げ
- ビシャンというハンマーで平らに仕上げた物
- 形が整っているのが特徴
敷き材として選ぶなら割肌仕上げが適しています。
石畳らしさがあり、ビシャン仕上げに比べて安価です。
ビシャン仕上げは、割肌仕上げより整っているため寸法が測りやすく、積むような形に適しています。
- 調理アイテムの肉たたきのような形のハンマー
- トゲの付いた面で石をたたくことにより、石の凸凹が削り取り表面を整える
大きさや表面仕上げなどを組み合わせることによって、外構を個性豊かなデザインにすることができます。
玄関アプローチや塀など建物の外にある構造物。
ピンコロのデメリットを挙げるとするならこちら。
- 正確な立方体ではないこと
- なめらかな表面にならないこと
石畳をハイヒールで歩くのは少し難易度が高いですよね。
ただし、私はこれらがデメリットというよりはピンコロの特徴だと思っています。
石を踏みしめている感覚、デザインの美しさや高級感、歴史を感じる景観など特別な個性です。
もし、ぴったりなめらかな仕上がりにしたい場合は、それはタイルやコンクリートのほうが適しているかもしれません。
石畳が御影石のピンコロ製なのは日光に強く丈夫だから

石畳に御影石のピンコロが使われているのには理由があります。
御影石は火山によってできた石なので、日光に強く変色しにくいのです。
墓石としても使われている石です。
密度が高く耐久性に優れているので、ゆがんだり割れたりしにくく、メンテナンスがほぼ不要なのがピンコロのメリットです。
御影石の他にも黒系カラーの玄武岩やブラウン系カラーのポルフィードなども人気があります。
- 斑岩という火成岩の一種
- イタリアで産出されるイタリア斑岩は硬くて摩耗にも強いため、古くから石畳に使われている
これらの石は吸水率が低いので汚れが染み込みにくく、美しさを保てるのです。
さらに、お家の玄関アプローチや駐車場にピンコロを敷くメリットは、美しさや丈夫さだけではありません。
- 雨で土がぬかるむのを防ぐことができる
- 雑草が生えにくくなる
コンクリートでフラットに整えるのも素敵ですが、コンクリートをおしゃれな演出にするには工夫が必要です。
また、コンクリートは熱の放出がうまくいかないため、夏は暑く冬は寒いという特徴があります。
しかし、コンクリートを敷くよりも石畳は費用がかかります。
メンテナンスや美しさ、好みなどを比較して自分に合っているほうを選んでくださいね。
外構の石にピンコロを使うと個性的で華やかな印象に♪

ピンコロは耐久性に優れているだけではありません。
ピンコロをドットに見立てると円形や扇形など曲線を描くことができます。
白っぽいピンコロで作れば洋風のイメージ、黒っぽいピンコロで作れば和風のイメージになるなどデザインも自由です。
このように、ピンコロの置き方やカラーで個性や華やかさを出すことができるので、外構におすすめの素材なのです。
ただし、玄関アプローチや駐車場を石畳にするにはたくさんのピンコロを使うので、多くの費用や技術が必要になります。
そのため、面積の広い個所にピンコロを用いる場合は外構工事を行う業者さんにお願いするのが良いです。
ピンコロを自分で単品購入・作業するよりも、業者さんにすべて依頼したほうがお得になることもあります。
もし、玄関アプローチや駐車場の石畳化をプロに依頼するなら、外構業者さんの他、ホームセンターでも相談できますよ。
石畳は丁寧な仕事とデザインが大事な要素になります。
家の顔にもなりうる石畳は信頼できる業者さんに依頼したいですよね。

見積やカタログ、口コミなどで比較してくださいね。
ピンコロで石畳DIYは難しい!!おすすめは花壇作り

さきほど、ピンコロを使った石畳は業者さんへ依頼したほうが良いとお伝えしました。
では、ホームセンターに売っているピンコロを使って何を作るのか。
おすすめは「花壇」です!
DIYでピンコロを楽しむなら花壇がおすすめ!
もし、ピンコロで何かを作ってみたいなら、花壇がおすすめです。
その理由は、花壇は初心者にも作りやすく、費用もお手頃だから♪
難しい石畳作りと手軽な花壇作りを比較しましたので、ピンコロDIYを考えている場合は、参考にしてくださいね。
- 一平方メートルあたりにピンコロ100個使うことになるため一つずつ購入するのは大変
- しっかりした下地作りが必要なのでプロの技術と道具が必須
- 「石を張る」「運ぶ」ことが重労働
- 接着剤としてのモルタルは固まりやすく作り置きができないので頻繁に練る必要がある
- 大量のモルタルが必要になる
- 目地詰めが甘いと躓きやすく転倒の危険がある
- 花壇の外周分のピンコロがあれば良いので気軽にホームセンターなどで用意できる
- ピンコロを置く下地作りは範囲が狭く踏み固めやすい
- 扱う石の個数が少ないので体の負担が少ない
- 花壇に使う分のモルタルなら家庭で手軽に作ることができる
- ピンコロの並べ方は厳密である必要がなく手軽
石畳は費用と材料とスピードがかなり必要になります。
また、下地作りが十分ではない場合、凸凹を整えるために流し込むモルタルの量が多くなってしまいます。
このように、石畳は気軽にDIYを楽しむには少しハードルが高いようです。
一方、花壇は広い面積に石を敷き詰めるような正確さと重労働は必要ありません。
適量のピンコロを並べたり積んだりするという作業になるので、花壇のDIYはとても楽しいですよ♪
ピンコロの自然の風合いが植物と相性が良いので、美しい花壇が出来上がります。
しっかり花壇でも道具と材料はとてもシンプル♪
花壇のデザインによっては、ピンコロを並べるだけでも作ることができます。
ただし、水やりの際にピンコロの隙間から土が流れ出たり、雑草が生えたりする可能性があります。
また、土の重さや水の流れで崩れてしまう可能性もあります。
ピンコロをモルタルで接着したほうが美しさと丈夫さを両立できます。
さらに、モルタルを使えばピンコロを横に並べるだけではなく、縦に積んで高さを出すこともできます。
それでは、具体的にピンコロの花壇作りについて解説していきますね。
まずは道具。
ホームセンターですべて揃いますが、中には100円ショップで買える物も!
- マスク、ゴーグル
- モルタルを作るときに目・鼻・口を保護する
- ゴム手袋
- モルタルは強アルカリなので直に触らない
- 厚手の物を選ぶ
- ゴムハンマー
- トントンとたたいてピンコロの微調整などに使う
- スポンジ
- はみ出てピンコロに付いたモルタルを拭き取る
- 台所用でも代用できる
- 水平器
- 並べたピンコロが水平になっているかどうかを調べる
- プラ船
- トロ船などの呼び方もある
- セメントと水を練り混ぜる容器
- 左官ごて
- モルタルを塗る・盛るなどの道具
- 仕上げごて・目地ごてなど
- 左官鍬
- セメントと水を混ぜてモルタルを作る
1~4の道具は100円ショップなどで購入できるので、簡単に準備できそうですよね。
5の水平器も100円ショップに売っていることがあるので、お近くにお店がある場合はチェックしてみてください。
狭い範囲のDIYなので、100円ショップで購入・代用できる物があればそれで充分だと思います。
もしかしたら代用できる物があるかもしれませんが、モルタルを扱うなら左官ごてが一番使いやすいです。
専門の道具というのは、やはりそれが一番使いやすいから専門であり続けるのでしょうね。
私のような初心者でも専門の道具を使ったほうが綺麗に仕上がります。
次は材料について。
- ピンコロ
- セメント
- 砂利
材料はとてもシンプルですね。
ピンコロの数は花壇の外周分必要です。
ピンコロは9cm角なので「外周の長さ÷9」でおおよその必要な個数がわかります。
ただし、目地の幅やピンコロの実際の大きさによって多少の誤差が出る場合があります。
モルタルで固める前に仮置きして完成のイメージを作ってみてくださいね。
もしホームセンターに好みのピンコロがない場合は、ネット通販でも購入できるので検索してみてください。
ホームセンターにはない色合いや素材がみつかるかもしれません♪

通販なら自宅にピンコロが届くのでとても便利です。
モルタルとはセメントと砂利を混ぜた物に水を加えた物を指します。
ホームセンターなどには「インスタントセメント」という、水を加えるだけでモルタルができる便利な物があります。
あらかじめセメントと砂利が混ぜられているのです。
DIY初心者には嬉しい商品ですよね。
モルタル作りはかなり体力を使うので、こういう便利な物があるととても助かります。
ピンコロ花壇を美しく丈夫に仕上げるには、モルタルを扱う左官ごてが必須アイテム!
必要な物が揃った5点セットはモルタル作りから目地仕上げまでカバーできます。
サビにくくお手入れ簡単な素材なので、DIY初心者や日曜大工にぴったりですよ♪

花壇作りの手順は土台ができればあとは並べるだけ♪
道具と材料が揃ったら、いよいよ花壇作りです。
DIYなので作り方は人それぞれですが、おおよその手順をご紹介します。
工程数が多いように見えますが、基本はピンコロをモルタルで接着することを繰り返すだけです。
- 手順1掘り下げて溝を作る
花壇の外周、ピンコロを置くところを掘り下げて溝を作る
- 手順2溝を踏み固める
掘り下げたところをしっかり踏み固めて、ピンコロが沈まない土台を作る
- 手順3ピンコロを仮置きする
土台にピンコロを仮置きし、ピンコロの必要な数と出来上がりのイメージを確認する
- 手順4ピンコロの並べ替えをする
花壇にカーブをつける場合は、曲線になる部分に比較的小さなピンコロを置くとなめらかな曲線になりやすい
ピンコロの化粧面(きれいな面)が表面に出るように面を選んで配置する
- 手順5仮置きしたピンコロを取り出す
仮置きしたピンコロがバラバラにならないよう注意する
- 手順6モルタルを作る
モルタルが垂れないように水分を調整して硬めに作る
- 手順7土台に砂利を敷く
土台が沈まないように砂利を敷いて強度を高める
- 手順8土台にモルタルを流し入れる
敷いた砂利の上にモルタルをかぶせるように流し入れる
- 手順9ピンコロを配置する
一つずつピンコロにつけ目地をして土台のモルタルに埋めるように置いていく
つけ目地- 目地となるモルタルをあらかじめピンコロにつけること
- あらかじめピンコロの側面になるところにモルタルを乗せておいて横に並べたピンコロと接着させる方法
- 目地は1cm幅くらいを目安にする
- 手順10ピンコロを整える
ハンマーでトントンとたたいてピンコロの高さなどを調節しながら、水平器で調べる
- 手順11手順9、10を繰り返す
はみ出たモルタルは気にせずどんどんピンコロを置いていく
- 手順12ピンコロからはみ出たモルタルを整える
目地を整えるための目地ごてを使うとキレイに仕上がる
- 手順13ピンコロの汚れを取り除く
ピンコロの面に付いてしまったモルタルは水を含んだスポンジで拭き取る
とても楽しいので、夢中になれますよ。
気が付いたら終わっているかもしれません。
ただし、モルタルの扱い方は要注意です。
モルタルは強アルカリ性なので、皮膚に付着すると肌荒れの原因となります。
また、セメントを水と練る際に細かい粒子が目に入ったり吸い込んだりすると危険です。
ゴーグルやマスク、ゴム手袋をつけて作業してくださいね。
近くに小さな子供がいないかどうかも確認してください。

子供の目にも楽しく映ると思うので!
モルタルは時間がたつと固まってしまうので作り置きができません。
適量を見極めることが難しいので、作業中に足りなくなってしまう場合も多いです。
また、夏の暖かさでモルタルが早く乾くことがあります。
慎重に作業したい場合は、涼しい時期を選ぶと良いでしょう。
同じ作り方でも、二丁掛けのピンコロを縦にして配置すると、土を入れる高さが出るので家庭菜園にもぴったりです。
必読!使用後の道具や余ったモルタルの処理方法
モルタルを使ったDIYで悩むとすれば、その後始末の大変さについてではないでしょうか。
確かに注意するべきことがいくつかあります。
モルタルが固まるのは乾燥による物ではなく、水との化学反応です。
そのため、モルタルが付いた道具を水で洗い流すと排水管が詰まってしまいます。
道具はプラ船やバケツに水をためて洗い、洗ったモルタル入りの水は排水管に流さず処分する必要があります。
- 庭の一角に捨てて沈殿したモルタルをまとめて石にする
- 自宅のコンクリートに撒いて補修に使う
- 砂利に混ぜて小石のようにする
など
また、モルタル入りの水に中和剤を入れてセメントが沈殿するのを待つ方法もあります。
中和剤を入れて透明になった水を捨てて、沈殿したセメントを砕いて砂利のようにする物です。
アルカリ性の水の処分に抵抗感がある場合は、中和剤を使ってくださいね。

私は中和しないで雑草対策したいところに撒いています。
そして、モルタルがたくさん余ってしまうこともあると思います。
余ったモルタルは牛乳パックに流し入れてブロックにしたり、砕いて砂利にしたり、再利用する方法があります。
もし、ゴミとして処分したい場合は、そのゴミは「燃やせないゴミ」や「粗大ごみ」ではないので注意が必要です。
建築廃材やコンクリートなどの建築にかかわるゴミは粗大ごみの対象外なのです。
大量にある場合は民間のゴミ収集業者に依頼して、処理方法に悩んだ場合は地域の環境センターに相談してください。
モルタルは余らないように作って、余ったら見えないところの補強など使い切ってしまうのが一番いいですね。
まとめ

- ピンコロは御影石からできた物が多く基本のサイズは9cm角の立方体
- ピンコロの組み合わせ方やデザインで洋風にも和風にもすることができる
- 御影石にはいろいろな種類の鉱物が混ざっているため色や模様が様々
- ピンコロの大きさは基本的に三種類
- 御影石は日光に強く変色しにくい
- ピンコロの置き方やカラーによって外構を個性的で華やかにすることができる
- おすすめのピンコロDIYは花壇
- ピンコロ花壇は初心者にも作りやすく費用もお手頃
- ピンコロ花壇はモルタルで接着したほうが美しさと丈夫さを両立できる
- モルタルが付いた道具を水で洗い流すと排水管が詰まる
ピンコロは自然の石を加工しているので、同じ物がないのが魅力の一つです。
たくさんの種類の中から好みの物のを探すのも楽しいですよ。
美しく丈夫で長持ちのピンコロでお家を飾ってみてくださいね!
ピンコロ花壇を美しく丈夫に仕上げるには、モルタルを扱う左官ごてが必須アイテム!
必要な物が揃った5点セットはモルタル作りから目地仕上げまでカバーできます。
サビにくくお手入れ簡単な素材なので、DIY初心者や日曜大工にぴったりですよ♪

コメント